立った!・・・じゃなかった。
座った!オニタイジンが座ってる!
バンダイ寺野です。
遂に來週24日(水)より「DXドンロボタロウ可動増強版&出陣オプションというセット」(番組に負けず、クセのあるネーミングですね)が受注開始します。
今回は、主にドンロボタロウの改良ポイントを重點的に解説していきたいと思います。
それでは早速、過去のブログの振り返りから!
Q2.座れるのか
A. 座れません
⇒設計段階で【今後の合體を踏まえて】股関節の強度を持たせるというのが必須項目だったため、ガクンとならないようフロントスカートは可動しません。
さらにいうと、座らせるのが決まったのが劇中スーツ色チェックのタイミング(=玩具設計はとっくに終わっている)だったのでそもそも想定外でした!
でも、劇中本當にかっこいいですよね!さすが佛田監督!
DXドンオニタイジンは店頭でお子さまが購入される前提の玩具なので、當然お子さまの遊びやすさが一番なのです!
ええ、でもハイターゲットトイに攜わっていた人間からすると、苦渋の決斷でしたとも。
しかもこんな合體することが想定されていたので、、、、
そりゃみんな(主に設計や品質保証の擔當)慎重になります。
現役番組に登場する戦隊ロボの設計・生産スケジュールは非常に短いため、「合體したら立ちませんでした」のような失敗はできず慎重にならざる得ません。
とはいえ、初のアクション合體ロボを名乗っている手前、企畫・開発擔當としては下半身の可動範囲は後出しでもなんとかしたいと思っていました。
さて、DXドンオニタイジンは皆様のおかげで非常に好調な販売実績を殘しております。
こうなって初めて社內で切り出せることがあります。
「プレバンで追加提案なんだけど、どう?」
こうして動き出したDXドンロボタロウ可動増強版なので、お屆けが來年1月になってしまうこと、大変心苦しく思っております!ただ、プレバン商品だからこそできるクオリティでお屆けしますのでご期待ください。
ということで、商品仕様の詳細をお伝えしたいと思います。
まず増強された可動範囲
●フロントスカートが可動、元のままだと太もものパーツが干渉してしまうため、股関節の軸が可動に合わせてズレるように再設計しています。
その軸可動のおかげで、ここまで腿を上げることが出來ます。
この可動範囲が、椅子に座らせる際に大きな意味を持ちます。
足を抜いてまで著座ポーズを再現されていた皆様、お待たせいたしました!
●股関節のロールは八角のロックではなく、渋みによる無段階回転に変更
ここも強度のためのクリックでしたが、今回DXドンオニタイジンで可動ロボの実績ができたため、そこからの改良というところで調整をかけています。
●開腳の軸も追加しています。どっしり座るには必要な可動なのですが、これもまた虎龍攻神との合體を鑑みて泣く泣く斷念した可動軸です。
この可動は最後まで悩みました。
ただ、この可動がないと著座の姿勢が內またっぽくなってしまうので、DX虎龍攻神(トラドラコンジン)との合體狀態での保持をあきらめて、DXドンオニタイジンの可動用として振り切って商品企畫を進めました。
続きまして、ついに出ました、武田信玄でおなじみの椅子!
正式名稱は床幾(しょうぎ)というそうです。知りませんでした。
デザインはDXドンオニタイジンの重量を考慮して、非常に豪壯な作り。
ディテールはDXドンオニタイジンのPKGに描かれているものをブラッシュアップしてもらっています。
(なお、実際の劇中は床幾含めてフルCGだそうで、、、すごい!)
柔らかいお尻を持たないロボを平たい板に座らせるって意外と難しいんです。
平たく設置するところがないため安定せずに滑ったりで案外ストレスがたまります。
ということでしっかり安定!股間ブロック抑え付きです。
これで著座姿勢に弱點無し!
ドンドン行きます。
Q5.軍配(ドンばい)の商品化の予定はあるのか
A. こちらも未定です
⇒劇中で非常に印象深い軍配ですが、Q2.で回答している座らせることが決まったタイミングで、軍配が佛田監督から発注されています(笑)。
そりゃ座るなら持たせたらかっこいいですよね!!なんとか商品化したいです。
余談ですが過去、リアルタイプ信玄頑駄無というのを商品化(プライズです)した際に、軍配を商品化したことがあるので、もし作ることになったら、まさかの軍配2回目のレア擔當に!
作れました!佛田監督!念願の軍配!じゃなかったドンばい!
こちらは紐部分まで再現予定です。
持ち手は通常のDXドンオニタイジンのサルブラザーハンドで持てるようになっています。
また、軍配を絶妙な角度で止められるよう、切り欠きが大きくなっているのもポイント!
この辺もプレバン商品だからこそできるさじ加減です。
そして本邦初公開!開き手!
可動に凝るのであれば、末端には配慮したいところ。
根元がボールジョイントなのでそれだけでも十分に動くのですが、今回は大きいこともあって、跳ね上げる可動軸も追加しています。
これによって、歌舞伎のようなポーズも自由自在!
末端にこそ表情が宿る。これもプレバン商品だからこそ(ry
以上」、ドンロボタロウの可動増強版の商品仕様詳細説明でした。
そして、來週27日(土)に満を持してDX虎龍攻神(トラドラゴンジン)が発売予定です。
ここで一つ、品質保証上のお斷りをさせていただきます。
2體のロボのスーパー合體であるDXトラドラオニタイジンを再現するため、DXドンロボタロウ可動増強版の使用は【保証できません】ということになっております。
と、いうのもこれを保証するモノづくりにしてしまうと、いろんなところで中途半端になってしまう可能性があるためです。
(その保証のために股関節の可動を制限していたわけで・・・)
と、いうことでアクションはDXドンロボタロウ可動増強版で、DXトラドラオニタイジンには通常のロボタロウで遊び分けていただければ幸いです!
いかがでしたでしょうか。
DXドンロボタロウ可動増強版&出陣オプションというセットは8/24(水)から受注開始予定です。
來源:78動漫