伊藤潤二回答了我們的幾個問題,關於恐怖漫畫創作的靈感

今年夏天,新星出版社出版了日本恐怖漫畫大師伊藤潤二的《漩渦》,這是伊藤老師作品簡中版首次出版。當時機核錄制了電台節目《惡心、恐怖卻又欲罷不能,進入伊藤潤二的詭異世界》,希望能向更多的聽眾安利伊藤潤二漫畫中的詭異世界。

伊藤潤二回答了我們的幾個問題,關於恐怖漫畫創作的靈感

伊藤潤二回答了我們的幾個問題,關於恐怖漫畫創作的靈感

由於《漩渦》簡中版的好反響,更多伊藤潤二的優秀恐怖漫畫將推出中文版。藉此機會,機核得到一次與伊藤潤二老師進行郵件問答的機會,我們問了幾個關於漫畫創作靈感的問題,以下是全文:

Gamecores:我覺得老師把「Body Horror」(生物學上的恐怖)當作主題來描寫的作品很多,那麼頻繁地使用「人類的身體」這一主題的理由是什麼呢?這和您在牙科技工士學校的經歷有關嗎?

先生は「Body Horror」(生物學的ホラー)をテーマとして描く作品がかなり多いと思いますが、「人間の體」を頻繁にテーマにされる理由は何でしょうか。歯醫技工士の経験に関係がありますか。

伊藤:在我上的牙科技工士學校的解剖學課上,有需要把人體的各個部分用拉丁語記住的課,這也成為了我接觸醫學生的解剖學書籍的契機,所有我想有很大的關系。購買附有解剖學照片的書籍是在我成為了漫畫家之後,需要把人體解剖圖當作資料使用時。看過這些資料以後,我對解剖學的主題更加感興趣了。我對人類的身體感到害怕,我想這是出於對人類本身的恐怖。對於動物而言,我也會對蛇、蜈蚣、蜘蛛等抱有恐懼感,但對於人類的身體與上述不同,是對「寄宿著人類精神的肉體」這點感到恐懼。我想,這就是我頻繁地畫「Body Horror」的原因。

歯科技工士學校で解剖學の授業もあり、人體の各部の名稱をラテン語で覚える授業もありましたし、醫學生のための解剖學の本を知るきっかけにもなったので、大いに関係があると思います。解剖學の寫真付きの本を買ったのは、漫畫家になった後、資料として人體の解剖図が必要になった時です。その資料を見て、より解剖學的なテーマに興味を持つようになりました。私は人間の體に恐怖を感じます。それは、人間そのものが恐怖の対象だからだと思います。動物でも、蛇やムカデ、蜘蛛とかにも恐怖感を抱きますが、人間の體には、それとは違う、「人間の精神を宿した體である」ということに恐怖を感じます。それが私が頻繁にボディホラーを描く理由だと思います。

Gamecores:最近在中國,全彩漫畫的製作開始變多。肯定也有很多讀者想閱讀老師的全彩作品,那麼您對製作全彩漫畫有什麼看法嗎?

最近中國では全編フルカラー漫畫が製作されることが多くなっています。きっと先生のフルカラー版作品を読みたい読者も多いと思いますが、先生はフルカラーで漫畫を製作することについてどのように思われますか。

伊藤:我非常有興趣。日本也是如此,最近受到電子書的影響,我覺得相比以前,創作漫畫的方式更加自由了。我感到今後將會有很多不同風格的作品誕生,在日本也將會出現全彩漫畫。如果我有機會,也想要挑戰。

とても興味があります。日本でも、最近は電子書籍の影響などで、以前より、漫畫の描き方が自由になっていると思います。いろんなバリエーションの作品が生まれてくると思いますし、日本でもフルカラーの漫畫が出てくるような気がします。私も機會があったら挑戦したいです。

Gamecores:至今為止的漫畫家的職業生涯中,都有「轉折點」一般的時機。不管是畫風或者創作風格的轉變也好,還是其他地方的轉變也好,您有像這樣的時機嗎?

今までの漫畫家のキャリアの中で、転換點のようなタイミングはありましたか。畫風や作風に関する変化でも、他の部分での変化でももちろん構いませんので、そのようなタイミングがありましたら教えて下さい。

伊藤:在我出道的十年左右,只在同一本雜誌上連載過,只和同一個編輯搭檔過。那本雜誌停刊後,我開始在別的主流雜誌上連載《漩渦》,那是我的一個轉折點。我第一次和別的編輯一起搭檔,那時我才知道編輯的個性也會對漫畫有很大的影響。《漩渦》是連載在主流雜誌上的,被要求更注重讀者的娛樂性,這讓我學到了很多。

デビューから10年くらいは、同じ雑誌だけに描き続け、同じ擔當編集者と組んで描いていました。その雑誌の休刊を受けて、別のメジャーな週刊誌で「うずまき」の連載を始めたのですが、その時が一つの転換點でした。初めて違う擔當編集者と組んだのですが、編集者の個性によって、漫畫が大きく影響を受けることを知りました。「うずまき」はメジャー誌ということもあり、読者をより意識した エンターテインメント性を要求され、それはとても勉強になりました。

Gamecores:您以前說過,看電影的時候能感受到恐怖的氛圍,這會對創作有所幫助。那麼您最近看的恐怖片中有值得推薦的作品嗎?

先生は以前、映畫をご覧になるとホラー的な雰囲気を感じ、それが創作に役立つとおっしゃっていましたが、最近見たホラー映畫でオススメ頂ける作品はありますか。

伊藤:雖然最近受到新冠疫情的影響,沒有什麼看電影的機會,但阿里·艾斯特導演的《仲夏夜驚魂》是一部讓我印象深刻的電影。這是一部以充滿陽光的明亮草原作為舞台的恐怖片,雖然是個很奇怪的作品,但是非常恐怖,有著不管是幾次都想要再看的魅力。

最近はコロナの影響もあって、あまり映畫を見る機會がなかったですが、アリ・アスター監督の「ミッドサマー」は印象深い映畫でした。太陽の光があふれる明るい草原が舞台のホラー映畫という、変わった作品ですが、とても怖かったですし、何度でも観たくなる魅力を持った映畫だと思います。

Gamecores:聽說您喜歡以達里奧·阿基多導演為首的七十年代的恐怖電影,那麼在老師眼中,達里奧·阿基多導演的作品是怎樣的呢?

ダリオ・アルジェント(Dario Argento)監督を筆頭にして、70年代のホラー映畫がお好きだと伺っていますが、先生の目には、ダリオ・アルジェント((Dario Argento)監督の作品はどう映っていますか。

伊藤:我認為在達里奧·阿基多導演的電影中,畫面的色彩設計,令人印象深刻的音樂和優雅的演員的演技這些元素都能合為一體,打造出一套富有個性的世界觀。我覺得他是一位作者性非常強的電影導演。這一點讓我抱有敬意。

ダリオ・アルジェントの映畫は畫面の色彩設計や、印象的な音楽、エレガントな俳優さんの演技などが一つになって、個性的な世界観を作り上げていると思います。非常に作家性の強い映畫監督だと思います。その點に敬意を抱きます。

Gamecores:「怪談」是自古以來日本和中國共有的文化之一。老師有感興趣的中國怪談嗎?另外,如果能以中國的怪談為主題來創作的話,中國大量的粉絲一定會非常高興的,您覺得如何?

「怪談」は、昔から日本と中國が共有している文化の一つです。先生は興味がある中國の怪談はありますか。また何か中國の怪談などをモチーフにして作品を作っていただけたら中國の沢山のファンはきっと大喜びだと思いますがいかがでしょうか。

伊藤:日本的怪談中,有一個叫做「怪談牡丹燈籠」的故事,是根據中國的小說《牡丹燈記》為原型改編的。日本的明治時代的落語家,三游亭圓朝的作品,我也非常喜歡。除此之外,說到中國的怪談,中國的殭屍電影也很有趣呢,對我來說,能勾起我對異國氛圍的興趣。但是,除此之外的中國怪談我就不甚瞭解了,今後我想找各種各樣的來讀讀看。我覺得一定能找出有趣的怪談。有機會的話,我也想挑戰一下以中國怪談為題材的漫畫呢。

日本の怪談で「怪談牡丹燈籠」という話がありますが、これは中國の「牡丹燈記」という小説が元になっているそうです。日本の明治時代の落語家・三遊亭圓朝の作品で、私も大好きです。そのほか、中國の怪談というと、キョンシーの出る映畫も面白いですね。私にとっては異國の雰囲気が興味をそそります。でも、それ以外の中國の怪談については詳しくないので、これからいろいろと探して読んでみたいと思います。きっと面白い怪談が見つかると思います。機會があったら中國の怪談の漫畫もチャレンジしてみたいですね。

感謝@開開開開、@zsc321、@Ryoma提供問題與翻譯上的協助

來源:機核