HJ雜誌範例 HG ZGMF/A-262PD-P 非凡強襲自由高達

ZGMF/A-262B ストライクフリーダムガンダム弐式/GMF/A-262PD-P マイティーストライクフリーダムガンダム【BANDAI SPIRITS 1/144】●田中康貴 月刊ホビージャパン2024年4月號(2月24日発売)

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プラウドディフェンダーをスクラッチして最終決戦仕様を再現!!

 ライジングフリーダムガンダムを失ったキラはオーブの協力により一部がアップデートされたストライクフリーダムガンダム弐式で最後の戦いに赴く。さらにラクスが搭乗するプラウドディフェンダーと合體することでマイティーストライクフリーダムガンダムとなる。田中康貴による作例は、HGストライクフリーダムガンダムをベースに形狀が異なる箇所をプラ板工作メインで再現。合わせてプラウドディフェンダーをスクラッチで作り起こし、ストライクフリーダムガンダム弐式とマイティーストライクフリーダムガンダムのどちらも再現できるフルスペックモデルとして完成させた。

 前回はコチラ!

 ストライクフリーダムガンダム弐式 

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『ガンダムSEED FREEDOM』登場機「ストライクフリーダムガンダム弐式」をHGCEベースにプラ板工作メインで製作!

PROUD DEFENDERプラウドディフェンダー

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▲ストライクフリーダム弐式のためにアルバートが中心となり設計した重武裝ウイング。中央ユニット前部にコクピットがあり、キラの窮地を救うべくラクスが自ら搭乗して出撃した。右側ウイングの基部に実剣「フツノミタマ」のホルダーを備える

HJ雜誌範例 HG ZGMF/A-262PD-P 非凡強襲自由高達▲ストライクフリーダム弐式とのドッキング部分はフタパーツも製作 HJ雜誌範例 HG ZGMF/A-262PD-P 非凡強襲自由高達▲なるべく軽量にするためにほぼプラ板でのスクラッチで形狀を再現

MIGHTY STRIKE FREEDOM GUNDAM
マイティーストライクフリーダムガンダム

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▲プラウドディフェンダーとドッキングしたマイティーストライクフリーダムガンダム。高電圧の電撃を放ち、本形態になることで額のビーム兵器「ディスラプター」を使用することができる

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▲製作途中狀態。プラウドディフェンダーはウイングを展開したときの迫力を重視して設定畫よりも大きく製作。そのため本體側も形狀が異なる箇所を再現するだけではなく、それ以外の箇所もボリュームアップすることで全體のバランスを整えている

HJ雜誌範例 HG ZGMF/A-262PD-P 非凡強襲自由高達 HJ雜誌範例 HG ZGMF/A-262PD-P 非凡強襲自由高達▲ウイングを展開した狀態。合計16枚のウイングが展開しシルエットが大きく変化。さらに4枚の大型ウイングは裝甲の一部がスライドして內部が露出する。スライド部分は內部にプラ板をはさむことで展開狀態を維持している HJ雜誌範例 HG ZGMF/A-262PD-P 非凡強襲自由高達▲フツノミタマはコトブキヤM.S.Gウェポンユニットの日本刀をベースに使用。鍔と柄尻はプラ板で製作している HJ雜誌範例 HG ZGMF/A-262PD-P 非凡強襲自由高達▲プラウドディフェンダーと合體することで出力面、武裝面が大幅に向上したマイティーストライクフリーダムガンダム。驚異的な強さでブラックナイトスコード カルラを圧倒するシーンはクライマックスに相応しい迫力の戦闘演出であったが、それ以上にこの場面はキラとラクスがふたり一緒に戦うという描寫に大きな意味があったのではないだろうか

■はじめに
 マイティーストライクフリーダムガンダムを擔當させていただきました。製作時點では不明な點が多く、ひとまず作例用の資料からわかる外観とウイングの展開ギミックはしっかり再現できればということで作業を進めていきました。基本形狀はストライクフリーダムなのでHGCEのものをベースにしています。
■ストライクフリーダム
 頭部はRGを參考にプラ板工作や削り込みで雰囲気を変えています。判別しづらかったバックパックは想像で作りました。腰部と腕部はキットの可動軸を活かしつつプラ板を貼り足して改造しています。武裝類はビームサーベルの根元をプラパイプで変更、実剣はコトブキヤ M.S.Gの日本刀に自作の鍔などを付けています。本體はこれで工作完了! …のはずが製作したウイングが大きすぎることが後に判明。いまさら小型化は無理! ということで急遽本體側を調整することに。胸部と靴部は外側にプラ板を貼り、腳部は間にプラ板をはさんでそれぞれ幅増ししています。この狀態だと幅広な印象だったので腹部底面とヒザ、足首関節にプラ板を咬ませて高さも出しました。相対的にビームライフルも短くなり10mm延長しています。予想外の事態に焦りましたが、力強い感じになったので、結果的によかったかなという印象です。
■プラウドディフェンダー
 本體部分はプラ板の箱組みメインで、ウイングの接続軸は強度確保のため市販のジョイントを利用しました。ウイングは精度が求められるデザインで、しかも外側の一部が上がるギミックが…。かなり難易度高めですが気を取り直して、まずは全體の輪郭を1mm(芯になります)と0.5mmのプラ板(2セット用意)から切り出し、0.5mmのほうをパネルラインに合わせてカット。これをズレに注意して1mmの両面に貼っていきます。ギミックがある外裝パーツは切り出した0.5mm形狀の間に1mmのプラ棒をはさんで箱組みで別パーツ化しました。これを芯に被せてみてズレなどがある部分をヤスリで微調整しています。また全體的に側面が表面処理しづらい形なので、全周を0.3mmや0.5mmのプラ板で囲って最後に上からヤスリがけしました。地道な作業ですが一応精度は出たと思います。この工程をあと3回繰り返します(笑)。金色のブロック一式はプラ積層からの削り出しで、各小翼に入った泣きたくなるようなパネルラインは、いったん分割後、間に0.5mmと1mmのプラ板を交互にはさんでからヤスリで整えて再現しました。各パーツを最後に連結しますが、きれいに展開するよう
に可動軸を打つのがなかなか難しく、試行錯誤で穴だらけにしながら現狀に落ち著きました。
■塗裝
 白はイメージを崩さないよう配慮しつつホワイト、グレー、薄いグレーの3色構成にして情報量アップを図っています。
本體ホワイト=MSホワイト
本體グレー=MSホワイト+ブラック+パープル
本體グレー(薄)=MSホワイト+本體グレー
本體ブルー=MSブルー
本體ダークブルー=ティターンズブルー1
本體レッド=モンザレッド
レール砲等グレー=ブラック+MSブルー+レッド+MSホワイト
関節ゴールド=GXブルーゴールド+GXメタルイエロー
 最後にエナメル塗料でスミ入れ後、手元にあったマーキングシールを貼り完成させました。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット 「ハイグレードコズミックイラ」ストライクフリーダムガンダム改造

ZGMF/A-262PD-P マイティーストライクフリーダムガンダム

製作・文/田中康貴

來源:78動漫