アオシマから展開されているヴァリアブルファイターガールズ(V.F.G.)シリーズ。
VFガールという美少女系素體にマクロスに登場したメカを組み合わせるというシリーズですが
今回は巨大なケーニッヒモンスターが発売されたので組んでみました。
価格は14,850円です。
付屬品はデストロイド用頭部、交換表情パーツ3つ(タンポ印刷済1つ、デカール用のっぺら顔2つ)
それにトレイと交換手首が色々付屬。
手首はPVC製でソフトな素材です。
シール類は各所の色分けやナンバーなどを補うホイルシールの他、
水転寫デカールも付屬。
こちらは目線デカールもあるためのっぺら顔と組み合わせて好みの表情を作れます。
余剰パーツは結構多めです。
ランナーの都合で余るケーニッヒモンスターのジョイント類の他、
今回の素體は他のキットの物を流用しているためかそちらの余剰も結構ありました。
またスペアとしても一部使えるジョイント類も多數余ります。
まずは素體となるVFガール。こちらは特に名稱などは無いようですが
マクロスΔに登場した貓耳&尻尾のあるヴォルドール人という設定で
ウェイトレスをイメージした姿で立體化されています。
また各パーツには一部ケーニッヒモンスターの意匠も組み込まれていました。
アオシマのVFガールは今回始めて組んだのですが、
プロポーションなども野暮ったい所はなく上手くまとまっていると思います。
もちろんスナップフィット&マルチカラーの成形色となっていて組んだだけでカラフルに仕上がります。
関節構造ですが可動部は主にABSが使われていました。
また手首はPVCで簡単に交換可能となっています。
タンポ印刷済の表情は2種類でこちらは別表情。
配色はほぼ成形色で再現され耳周りも色分けされています。
足りないのは髪のヘアピンや腰のハートの裝飾、腰や脛のダクト周りの金ぐらいで組んだだけで大體イメージ通りに仕上がります。
頭部アップ。こちらはタンポ印刷済の表情で通常の表情です。
デザインは貓系の顔つきとなっていて活発そうなイメージに仕上げられています。
髪の毛も十分シャープで後ろ側も立體的な構造になっていました。
耳も色分けされ見栄え良く仕上がります。
交換フェイスはいたずらっぽい笑いを浮かべた表情となっています。
八重歯なども再現されていました。
フェイスパーツは前髪を外す事で簡単に交換可能。
タンポ印刷も十分綺麗で頬の模様などもしっかり印刷されていました。
こちらはデカールを貼った表情。
自分はこちらの左目線と
目閉じ顔にしてみました。
貼り付けた後はLGパールを混ぜたスーパースムースコートつや消しでデカールのツヤを消しています。
デカールも柔らかく貼りやすかったです。
胴體はウエイトレスモチーフながらメカ要素もあるデザイン。
腰の裝甲はケーニッヒモンスターの意匠も取り入れられています。
背中のプレートや尻尾は可動する作り。
背面に3mm穴などはなくカスタム性はあまり無いと思います。
腕部は前腕や上腕に一部合わせ目あり。
上腕にはリング狀のパーツがありその部分でロールが出來ます。
手首のリングにはミサイルランチャーを小型化したようなパーツが取り付けられています。
腳部はメカ要素が強めのデザインです。
こちらも太腿や脹脛などの一部に合わせ目の出る構造ですが
作りは一般的で太腿もロール可能かつ足首も球體ジョイントのため広い可動範囲があります。
ソール部分はつま先側に軽くディテールが入っています。
可動範囲など。
比較的シンプルなデザインの素體で髪型も干渉しにくいデザインのため良く動きます。
上半身をのけぞらせても胸部と腹部をつなぐ部分にカバーがあるため隙間が派手に見える事はなく見栄えも良いです。
肩のスイングや胴體の橫方向スイングも可能。
腳部も十分な可動範囲が確保され接地性なども良好でした。
腰アーマーは可動するため跳ね上げる事ができあまり邪魔にならない構造です。
付屬するのは「カフェ・デ・カルチュウム」のトレイのみです。
このカフェで働いているという設定らしく、ケーニッヒモンスターはオーナーの所有物との事です。
トレイは持ち手に引っ掛けてもたせる感じなのであまり安定しませんが
裏面には一応指を合わせられる窪みがあります。
ただ固定できる訳ではありません。
手首は豊富で飛んでいる戦闘機風の手首や「キラッ」の手首などもあります。
ただこの素體にはスタンド穴がなく、クリップを使う必要があるため浮かせて飾ったり派手なポーズで飾ったりする場合はすこし面倒な部分があります。
可動範囲も広く、パーツの嵌合なども良く、隙間が目立つような所も無かったのですが、
自分の物は背中の白い布狀のパーツ、膝アーマー、ソール部分などが觸っていると取れやすかったです。
なので自分はその3點の軸を少し調整しました。
手持ち武器などはなく、武裝のような物は腕のミサイルランチャーぐらいです。
持ち手を使えば一応30MMなどの武器をもたせる事ができましたが
PVC製かつサイズがブカブカのためしっかり持てる感じでは無かったです。
30MSのリシェッタやHGUCガンダムとサイズ比較。
キットのサイズはリシェッタより少し大きめですがそこまで大きい訳ではなく
美少女系プラモデルの中では標準的なサイズの範疇だと思います。
巨大な付屬品となるケーニッヒモンスターと。
今回のケーニッヒモンスターは三段変形を再現している他、VFガールを乗せたりできる非常に凝ったキットとなっています。
以上でアオシマケーニッヒモンスター VFガール編のレビューは以上です。
次回はケーニッヒモンスターのシャトルモードとガウォークへの変形を紹介します。
前回VFガールを紹介したV.F.G.シリーズのケーニッヒモンスター。
今回はケーニッヒモンスター本體を紹介していきます。
まずはシャトルモード。
今回のケーニッヒモンスターはマクロスΔより
ヴォルドール航空団のエースパイロット「アルベルト・ララサーバル」大尉をモチーフにしたカラーリングとなっています。
VFガールと組み合わせる物なのですが、見た目はまさにケーニッヒモンスターそのもので
ずんぐりとして重量感のあるスタイルが特徴的。
もちろん三段変形が可能でこちらはシャトルモードとなっています。
変形ギミックがある機體なので作りは複雑でパーツ數も多め。
こちらも可動部位には基本的にABSのパーツが使われています。
この大きな機體を維持するため、主要な部分にはロック機構があるためシャトルモードでも
左右のエンジンユニットがふらつくような事もなくしっかりと形狀を維持できます。
機體のカラーリングですが一部のゴールドは別パーツで色分けされています。
ですが他の一部の金ラインや白ライン、ノーズアートやマーキングなどは全てシールまたはデカールで補う方式となります。
ただキャノピーやエンジン內部などはしっかり色分けされているためそのままでも見栄えは中々良いと思います。
ディテールも適度に入っていて大きく間延びした印象はありません。
機體後部のランディングギアは固定ですが
前方のランディングギアは差し替え無しで展開が可能です。
機種周りは丸みのあるデザインでキャノピーはクリアパーツが使われています。
カラーはクリアレッドでした。
機種の裝甲の一部は開口されています。
カナード翼は差し替え無しで折りたたみが可能。
インテーク周りも奧の赤色などがしっかり色分けされ
奧のディテールも細かいです。
ノズル(レールガン)も內部まで細かく造形されフィンなどもシャープで見ごたえのある作り。
左右のノズルにあるフラップはそれぞれ可動します。
後ろ側のランディングギアは固定です。
主翼の先端はもちろんスイング可能な作りでした。
こちらも全てスナップフィットで組む事ができます。
今のところ合いが悪かったりシャトル狀態でポロポロ外れるパーツはありませんが
構造が複雑なため、しっかり説明書を確認しながら組まないと各ユニットが合わなくなったりするため注意が必要でした。
機體下部には一応3mm穴があり、スタンドが使える構造なものの
かなり重量のあるキットなので1本ではそのうち折れると思います。
なので浮かせる場合はスタンドを2つ以上使いしっかり支える必要があります。
その分単體でも存在感があり迫力ある姿が楽しめます。
VFガールと組み合わせて。
この形態は特にシートに座らせたりといったギミックはありません。
フラップなどが少し可動するぐらいで基本的にはあまりギミックのないシンプルな形態です。
HGUCガンダムやDX超合金のケーニッヒモンスターとサイズ比較。
超合金ほどではないですがそれでもかなりの大きさで
この形態だと極端なアレンジは入っていません。
続いてガウォークモードへの変形です。
まずはランディングギアを一度取り外します。
続いて両翼が腳になるので膝にあたる部分を下に引き伸ばし
腳部をと胴體を分離するように曲げます。
機首部分は折り曲げるようにして変形。
こちらもロックがあります。
その際カバーを開けると機銃が収納されているので引き起こしてカバーをしめておきます。
続いて後端部のレールガンを固定するロックバーを手前に引いて外しますが
この部分は固く破損しやすいと説明書に注意があります。
ここは確かにロックが固いですが、上の腕パーツを下に押し込むようにしながらロックを外すと動かしやすいです。
ロックを外して腕を広げると內部にはレールガンが収納されているので
砲身を展開し
砲身基部をぐるっと回転させ前に向けます。
腳となる翼ですがノズル周りのパーツを開き足首にしたら
膝部分の裝甲を移動させ膝を曲げます。
その際カカトにあるフレームも引き出しておきます。
後は肩部分を回転させ
オレンジのシートを後ろに引き、機首部分に肩を収納するようにして押し込みます。
再度シートを前方に戻す事で肩のカナード翼がロックされます。
後は腕となるミサイルランチャー部分を裏のレールにそってスライドさせ
こちらの向きにします。
後は外しておいたランディングギアを再びフレームに取り付け、折りたたまれていたフットステップを伸ばせば
これでガウォーク形態の完成となります。
一度取り外す必要があるのはランディングギアぐらいであとは差し替え無しで変形します。
VFガールと並べて。シャトルから立ち上がった形狀のため一気に巨大感が増します。
これでアオシマケーニッヒモンスター シャトルモード編は以上です。
次回はガウォークモードとデストロイドモードの紹介をします。
來源:78動漫