BANDAI: 24年4/8月 TINY SESSION系列 VF-19改 火焰女武神 with 熱氣巴薩拉/YF-19(勇·戴森機) with 美翁·芳·隆

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ファイヤーバルキリーとYF-19、方向性の違いをデフォルメでも表現

 「TINY SESSION VF-19改 ファイヤーバルキリー with 熱気バサラ(以下、TINY SESSION ファイヤーバルキリー)」は4月発売予定、「TINY SESSION YF-19(イサム・ダイソン機) with ミュン・ファン・ローン(以下、TINY SESSION YF-19)」は8月発売予定、価格は共に5,500円となる。

 「TINY SESSION」は、『マクロスF』の「VF-25F メサイアバルキリー(アルト機) with シェリル」と「TINY SESSION VF-25G メサイアバルキリー(ミシェル機) with ランカ」を皮切りに、『マクロスΔ』の5機の「VF-31 ジークフリード」を商品化、デフォルメ體型ながらファイター、ガウォーク、バトロイドの3形態にきちんと変形する。

記事を要約する(AI)3行まとめ

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頭が大きく手足が短いデフォルメバランスで2つの機體を表現、手に乗る"キャラ"の表現も注目

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ヒロイックさを強調した「TINY SESSION ファイヤーバルキリー」

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こちらは「TINY SESSION YF-19」。『マクロス』ファンでなければ、2つが同系機體だとは思わないだろう

 大きな特徴はバルキリーと共に、」キャラ」が同梱されているところ。バルキリーの手のひらに載せたり、コクピットに立たせたり、台座に立たせたりとバルキリーとキャラのセッションが楽しめる。各バルキリーは様々なポーズがとれ、キャラとバルキリーで」セッション」が楽しめる。バトロイド時の全高約110mm、価格帯も含め、コレクションしやすく、3段変形ができる『マクロス』アイテムとして、幅広い層に魅力を訴求できるシリーズだ。

 「TINY SESSIONは特に買って遊んでいただいたお客様から『こんなに楽しいとは予想していなかった』という聲をいただけました。デフォルメと価格帯で3段変形、ポーズ付け、キャラとのセッションで、プレイバリューを高く評価いただいています」と寺島氏は語った。

 「TINY SESSION ファイヤーバルキリー」と「TINY SESSION YF-19」は、同じ変形システムを持ちながら外観が大きく違うため全く別な存在のように見える。しかしより細かく見ていけば、意外なほど共有パーツが多いことがわかる。胸回り、膝から上の部分、胴體もほとんど同じパーツで、成型色の違いくらいだ。頭、肩、スネから下で個性を強く押し出しているという。

 バトロイド形態でチェックしたいのは」コクピットの位置」だ。設定畫同様、胴體部分にコクピットが垂直に配置されている。シリーズ最初のVF-25ではコクピット位置も設定と異なるアレンジが加えられていたが、VF-19(YF-19)はより設定に近いパーツ位置となっており、変形システムそのものもシリーズを通じて進化していることがわかる。

 「TINY SESSION ファイヤーバルキリー」で一番面白いのは、パイロットである「熱気バサラ」がファイヤーバルキリーの手のひらの上に乗っていることだろう。他の商品ではパイロットの早乙女アルトや、ハヤテ・インメルマンではなく、キャラが手に乗っているのに、ファイヤーバルキリーだけバサラなのである。

 「TINY SESSIONでは機體とキャラをどう設定するかは悩みどころです。ファイヤーバルキリーに関してはヒロインであるミレーヌ・ジーナスにするという選択肢もあったとは思います。しかしやはり、『ここはバサラだろう』という想いが強くありました。YF-19はヒロインのミュンですが、実はミュンってあまり立體化されてなかったと思います。特徴的な髪型や表情、ポーズなど、バサラもミュンも良くできたと思います」と寺島氏は語った。

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「TINY SESSION」はフィギュアも大きなセールスポイントだ。しっかりとバサラのキャラクター性が表現されている

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『マクロスプラス』のヒロイン・ミュン。ポーズも含め、原作のテイストを見事に表現

 寺島氏がユーザーに特に見てもらいたい部分は「プロポーション」だという。どちらもヒロイックなイメージを感じさせるものになっており、オリジナルのVF-19改を感じさせるバランスとなっている。特にファイヤーバルキリーは口もある顔がしっかり造形されていて、劇中のイメージを強調した、キャラクター性の強いフィギュアとなっている。

 「2體並べて改めて気がつくのですがTVシリーズ『マクロス7』で、ヒーローとして活躍するファイヤーバルキリーと、OVA『マクロスプラス』でのミリタリー色、リアルさを感じさせるYF-19は、同じ機體でありながら全く見え方が違う。商品でもそれぞれの違いをきちんと表現できました。並べていただくことで機體だけでなく、作品の色やテーマの対比も感じられると思います。ぜひ並べて欲しいです」と寺島氏は語った。

 もう1つ「ディスプレイ」も注力ポイント。これまでのシリーズの経験から、最初の設計から台座との接続は考えており、ファイター、ガウォーク、バトロイドで、しっかりと飾ることができる。ファイターとガウォークは機體下面にジョイント穴がある。バトロイド時は背中にジョイント穴を設け、しっかり飾れるようにしているという。

 「TINY SESSION」シリーズの変形システムは「DX超合金」などで設定上の変形システムを知っているユーザーこそ、本シリーズの獨特のアイディアでまとめられた変形に感心させられるだろう。変形上複雑な関節が必要な部位をボールジョイントと接続軸の角度でカバーしていたりするのだ。この変形のアレンジの見事さは、ぜひマクロスファンに觸れてもらいたいところだ。

 VF-19(YF-19)に関しては各形態のデフォルメのための大きな頭部はガウォーク、ファイター時には取り外し。さらに背中パーツもバトロイド時にのみ取り付ける。それ以外の胴體、両腕、両足は大膽に位置を変えることで各形態を再現できる。フィター、ガウォーク時には小さくした頭部を含めたジョイントパーツを使用する。バトロイド時に使用する背中パーツは、ファイヤーバルキリーとYF-19の背中のデザインの違いもきちんと表現できるところも注目して欲しいとのことだ。

 寺島氏お気に入りの変形ポイントはガウォーク。VF-19(YF-19)のガウォークは胸部ブロックが機體から浮き上がっているのが特徴なのだが、TINY SESSIONでもこのデザインをきちんと再現できている。設定でのVF-19(YF-19)に詳しい人ほど楽しいポイントだろう。デフォルメをしながらどこまでオリジナル要素を再現するか、開発者のこだわり部分である。

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コクピットが胴體部分にあるのは設定畫通り。原作イメージに近い変形を実現

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ディスプレイも考えた設計。シリーズを通じて様々な進化がある

 デザインで注目はやはり頭部だろう。ファイヤーバルキリーのヒロイックな、ミリタリーテイストの強い『マクロス』という世界観に挑戦するようなデザインは、デフォルメである大きな頭部にこそそのデザインの方向性が表れている。サングラスのようにも見えるツインアイと、凜々しく引き締まった口元、側頭部から額にかけての稲妻のようにも見える黃色いラインと、後ろに長く伸びた補助翼、特撮ヒーローのマスクのフェイスプレートのようなデザインだ。

 一方、YF-19はカメラアイを強調する、大きなクリアパーツが使われたメカニカルさが特徴。ゴーグル狀に見えるカメラ部分に2つのセンサーが配置されているのが確認でき、內部はファイヤーバルキリーと同様であることがわかる。2つ並べることでそれぞれのデザインの方向性が際立つだろう。また、顔と共に、肩でも印象の違いが強調されているところも面白い。

 そして機體とセッションを行うフィギュアだ。バサラは逆立った髪型、ギターの形狀、丸い眼鏡と彼の特徴をしっかり押さえている。手を突き上げたポーズも実にバサラらしい。ミュンは比べるとちょっとおとなしく感じるが、ワインレッドの特徴的な衣裝、ウェーブのかかった髪型、金のイヤリングと表現が凝っている。どちらも一目でファンがしっかりキャラクター性を感じることができる。このフィギュア表現もTINY SESSIONの大きなセールスポイントだ。

 寺島氏は最後に「『マクロス7』、『マクロスプラス』30周年を記念する商品として今回展開していきます。特にファイヤーバルキリーファンの方をお待たせした商品だと思います。當時の思い出や、作品への熱い思い入れを商品を手にして盛り上げていただければと思います。商品がお手に屆くのを楽しみにお待ちください」とファンに向けてメッセージを語った。

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今回で『マクロス』関連の商品化の可能性は大きく高まった。今後にも期待したい

 筆者にとって「VF HI-METAL VF-19」はお気に入りの商品だった。この方向性を引き継ぐ「HI-METAL R」での『マクロス』商品の展開はとても興味深い。特に14年前ではかなわなかった、VF-11やVF-17の商品化は期待したいところである。そしてファイヤーバルキリーの「DX超合金」の可能性も高まったと言える。

 「TINY SESSION」はその進化をきちんと感じられたのが楽しい。複雑な変形システムをできるだけシンプルにし、キャラクター性を前面に出すというアレンジ方法は、これまであまり変形フィギュアに觸ってこなかったユーザーにはもちろん、コアな『マクロス』アイテムファンにも觸って欲しい。まずは商品の発売を楽しみに。そして次なる展開も期待していきたい。

來源:78動漫